労務に向いている人とは?未経験で労務に転職したい人に向けに体験談を紹介

こんにちは、社労士のキタです。

「未経験から労務に転職したいけど、転職できるかどうか不安」

そんな悩みを持っていませんか?

結論から言うと、未経験でも労務に転職できます。

なぜなら私が未経験から労務に転職した経験があるからです。

今回は元人事で社労士である私の立場から、未経験で労務に転職する方法を解説します。

この記事でわかること
  • 労務に向いている人の特徴
  • 労務の良いところ・つらいところ
  • 労務へ転職するうえでおすすめの資格
  • 労務へ転職しやすい業種
まずは労務の仕事を知ろう
目次

労務の仕事内容

そもそも労務は人事の仕事です。
まずは労務が人事の中でどのような仕事をしているか解説します。

人事の仕事には大きく分けて次の2つあります。

  1. 人事(採用)
  2. 労務

人事(採用)

ここでいう人事とは「人材によって組織を活性化させる」仕事のことです。

  • 採用
  • 研修
  • 人事異動
  • 人事評価

上記のような会社に合う人材を採用して育成し、会社の発展に貢献する仕事が中心です。

人事は人と直接かかわることが多い仕事であるため、コミュニケーション能力はもちろん、会社の顔とし明るく誠実な印象を持った人が就きやすいポジションとなります。

労サポくん

就活を思い出してください。採用担当の人の印象ってすごく強かったですよね。私は今でも覚えている人が何人かいます。

労務

労務は「従業員が安心して働くための環境作りをする」仕事です。

  • 雇用契約
  • 給与計算
  • 社会保険手続き
  • 就業規則の改定

上記のような労働環境や賃金の管理をする仕事です。

あらゆる法律が改正するたびに変更・改善をする必要がある仕事なので、日々勉強が必要です。

従業員からは労働相談やお金の相談、仕事とプライベートの相談など「人の話を聞く」ことが多く、やさしくて接しやすい人が就きやすいポジションとなります。

労サポくん

私が労務管理をやっていた時は、離婚問題や住宅ローンの問題まであらゆる相談を受けました。仕事だけではなく世の中の役に立つ知識が身に着きますよ。

労務に向いている人の特徴

労務は楽にできそうな仕事と思いがちですが、非常に専門的な知識がいる仕事です。

そのため次のような人が労務に向いていると考えられます。

労務に向いている人の特徴
  • ちょっとした変化が楽しめる人
  • 人のサポートに徹したい人
  • 相談されることが好きな人
  • 勉強が苦ではない人
  • 期限が守れる人
  • 規律を重んずることができる人

ちょっとした変化が楽しめる人

労務の仕事は営業のように大きな変化がある業務ではありません。

とはいえ入社や退職、従業員の結婚、出産などの対応をしなければならず、毎月少しずつ変化が起こる仕事でもあります。

仕事の中でちょっとした変化が楽しめる人が労務に向いているでしょう。

人のサポートに徹したい人

労務は表に出る仕事はほぼありません。あるとしたら入社・退職した従業員への説明や、社内向けの説明くらいです。

ただし、子どもが生まれた従業員の給付金の手続きをしてあげたり、扶養のアドバイスや年末調整のサポートしたりなど人の役に立つことが好きな人は向いています。

相談されることが好きな人

給与計算や社会保険など個人のお金に直結する仕事をしているので、日々相談が絶えません。

相談を受け、問題を解決することで従業員からの信頼がグッと上が、人から頼られる楽しさを感じることができます。

勉強が苦ではない人

労務の仕事は毎年法改正があります。

日々勉強しなければ法律違反を犯すことになり、会社の信頼をなくしかねません。

仕事のために勉強ができる人でなければ労務は務まりません。

期限が守れる人

給与計算や社会保険手続きは毎月期限が決まっています。

特に給料日は絶対にずらすことができない日です。期限を守れる人でなければ従業員全員の給料が振り込まれない事態になりかねません。

規律を重んずることができる人

労働基準法や就業規則など、会社では守らなければならないルールは多々あります。

「めんどくさいからいいか」とルールを無視して業務を行っていると、労働基準監督署の調査が入ったときに間違いなく指摘されるでしょう。

ルールを守ることは労務として最低限のしなければならないことです。

労サポくん

まとめると、まじめな人が向いていると思います

労務のつらいところ

労務は事務作業だからといって楽な業務ではありません。人事で労務担当を10年経験した私から見た労務のつらいところをご紹介します。

労務のつらいところ
  • 間違ったら他人の生活に影響を及ぼす
  • 毎月期限に追われる
  • 長期休暇が取りづらい
  • 人の給与が見えてしまう
  • 個人情報を知れてしまう

間違ったら他人の生活に影響を及ぼす

給与計算や給付金の手続きをやっていると、少しのミスで従業員のお金に影響が及びます。

たとえば、引越しの申請があったのに通勤交通費を引越し前の金額を支給してしまったら本人のお金に影響がでますよね。

このように労務のミスは他人の生活に直結する重要な仕事です。ミスをした場合の影響度が半端じゃないので、ものすごく神経を使います。

毎月期限に追われる

給料は毎月発生してボーナスは半年1回発生することから毎月期限に追われて業務をしなければいけません。

特にゴールデンウィークやシルバーウィーク、年末年始など長期休暇があると営業日が少なくなるため、期限が短くなります。

毎月期限との勝負になるため、暇な日はほとんどありません。

長期休暇が取りづらい

労務は維持手続きを行っているため、長期の休暇を取ると従業員に迷惑がかかることになります。

もう一人担当者がいればいいですが、中小企業だと一人で回していることが多く、なかなか長期休暇が取れません。

人の給料が見えてしまう

給与計算を担当していると、従業員全員の給料が見えてしまいます。

「同い年なのになんであの人の方が給料高いんだろう」とか「あの人こんなにもらってるの!?」とへこむことは日常茶飯事です。

すべてを受け入れて「ただの数字」と、とらえることができれば労務を仕事は乗り切れます。

個人情報を知れてしまう

労務の仕事をやっていると「離婚した」「ガンになった」「夫が亡くなった」など重い個人情報を目にすることになります。

そんな情報を見るたびに気持ちが持ってかれそうになることも多々あります。

ただし、個人情報を知っているからこそ相談にそれる唯一の存在であることは間違いありません。

未経験から労務へ転職した体験談

ここからは、私が未経験から労務へ転職した体験談をご紹介します。

私が未経験で労務に転職できた理由は次の通りです。

  • 社労士を目指して勉強中であることを伝えた
  • 契約社員から入った
  • 労務を勉強したいという意志を伝えた

 一つひとつ紹介します。

社労士を目指して勉強中であることを伝えた

私は社労士になることを目指していたので「社労士になるために実務経験を積みたいんです」と履歴書や面接で主張していました。

面接官からすると「この人は本当にやる気があるんだな」ということがわかり、採用となるなったのだと思います。

労務を勉強したいという意志を伝えた

社労士を目指さなくても「労務を勉強したい」という意志を伝えれば未経験でも採用されます。

労務はハッキリ言って「やりたいと思う人は少ない」です。異動してきて仕方なくやっている人がほとんどで、やる気のある人は稀です。

つまり「労務を勉強したい」と言うだけで希少価値は上がります。未経験はらば「やる気を見せる」ことが大事です。

契約社員から入った

未経験でから正社員を目指さない方が採用確率は上がります。

正社員の場合、やる気よりも即戦力が重視される場合が多く、未経験では不利です。

なので私は、契約社員から正社員へと昇格を見込んで応募をしました。

結果的に1年で正社員に昇格。そこから数年後にはマネジメントする立場まで昇格しました。

未経験から労務へ転職するうえで資格は必要か

あくまで私の意見ですが、資格はあった方がいいです。

考えてみてください。もし未経験者を採用する立場だったら、やる気だけで採用するでしょうか。

少なくとも1つや2つ資格があった方が「知識があるんだな」と思うでしょう。
そのためにも資格は必要です。

労務に必要な資格は次の3つのどれかです。

  1. 社会保険労務士
  2. 給与計算実務能力検定
  3. 労働トラブル相談士・人事業務主任士

一つひとつ解説します。

社会保険労務士

社会保険労務士は国会資格であり、労務の資格としては最難関の資格です。

合格率は7%前後。実務は未経験でも資格を持っているだけで労務担当として採用される確率かなり高いです。

また入社後も周りから専門家として頼りになる存在になり、大きな仕事を任さられることも多くなるでしょう。

独学でも合格が可能ですが、試験範囲が広く、専門用語が多いため独学だと挫折する可能性があります。

そこで私がオススメするのが通信講座の受講です。

中でも「フォーサイト」という通信講座は社会保険労務士の講座は人気ナンバーワン。

理由は不合格だったら受講料が全額返金されるからです。

費用の心配をせずにチャレンジができるので興味があれば受講してみてください。ちなみに私はフォーサイトを使って2年で社会保険労務士試験に合格しました。

給与計算実務能力検定

給与計算実務能力検定は、給与計算業務に特化した資格です。

おそらく社会保険労務士試験を勉強するより、給与計算実務能力検定を勉強した方が実務に活かせると思います。

1級と2級があり、基礎から応用まで実践的な問題が出題される試験です。

給与計算は非常に専門知識がいる業務なので、資格を持っているだけで労務の転職に有利になります。

ただし、給与計算実務能力検定には2年に1回「更新」があり、更新料を払わなければいけません。更新の際には最新のテキストと法改正情報がもらえます。

労働トラブル相談士・人事業務主任士

労働トラブル相談士・人事業務主任士は、2022年4月より全企業にハラスメント窓口の設置が義務化されることに伴い、新しくできた資格です。

労務の実践的な手続きや労働相談の対応に対する問題が出題されます。

まだ認知度が低いので転職の際に優位になるかはわかりませんが、入社後は労働トラブルの相談担当としてのポジションが取れるでしょう。

1回の試験で労働トラブル相談士と人事業務主任士の2つが取得できます。

未経験から労務に転職しやすい業種

未経験から労務の仕事に転職しやすい業種は「給与計算の受託会社」です。

給与計算や社会保険手続きなどの労務業務を、様々な会社から一括で受託を行っている会社があります。

その中でも私がオススメするのは、大企業の労務を受託しているグループ会社です。

大企業の福利厚生に入ることができて休日も多く、労働環境がしっかりしています。

主な会社は次の通り。

どれも福利厚生がしっかりしていて、安心して働けます。

とはいえ一般企業でも労務は募集しているので、くまなく求人を探してみましょう。

また時間がない方は転職エージェントを利用すると良いです。

エージェントが自分に合った求人を紹介してくれたり、面接の日程を調整してくれたりするので、転職活動にかかる時間が削減できます。

とくに労務の転職では「MS-Japan」がオススメです。

MS-Japan」は管理部門に特化した転職エージェントで一般には公開されていない労務の求人を紹介してくれます。

無料で登録ができるので、転職を考えている方は申込んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

労務の仕事は「人の話を聞く」ことが多いため、人から相談されたり、人のサポートをすることが好きならば、労務の仕事に向いていると言っていいでしょう。

労務はどこの会社でも必要とされる存在です。ぜひ挑戦してみてください。

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管理人:キタ コウタロウ
社会保険労務士・Webライター
きた社労士事務所代表
給与計算や社会保険業務などの労務業務を10年経験。その後、社労士として独立。人事労務コンサルのほか、Webメディアをの執筆・監修に力を入れています。
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