みんな労務の仕事をどうやってやっているんだろう?
システムは何を使ってるんだろう?
そんな疑問にお答えします
他の会社が勤怠管理や給与計算、社会保険手続きをどうやって行っているのか気になりませんか?
手作業なのか、Excelなのか、システムなのか。そしてシステムは何を使っているのか。
気になるところだと思います。
そこで今回は、私が実際にアンケート調査した結果を公表します。
ネットで検索した情報ではなく、生の声を聞いているので参考になると思いますよ。
この記事で紹介するシステムは案件ではなく、ただ私が紹介したいだけです
勤怠管理の方法と使用システムのアンケート結果
勤怠管理方法のアンケート結果は以下の通りです。
勤怠システムを使っているのは46%と過半数を割っています。
まだまだタイムカードを使用している所が多いようです。
続いて、使用しているシステムについてのアンケート結果は以下の通りです。
1位:ジョブカン勤怠
2位:KING OF TIME
3位:マネーフォワードクラウド勤怠
ジョブカンとKING OF TIMEは私の実感でも人気のシステムです。
価格が安く、カスタマイズがある程度自由にできるため、使用している企業が増えています。
どのシステムも無料でお試しができるので気になる方は触ってみてください。
給与計算の方法と使用システムのアンケート結果
給与計算方法のアンケート結果は以下の通りです。
給与システムを使用している企業は62%となりました。
ただ、Excelで計算している企業がまだ多いようです。
給与計算のExcelについては、私が独自に作ったテンプレートが下記からダウンロードできますよ。
続いて、使用しているシステムについてのアンケート結果は以下の通りです。
1位:マネーフォワードクラウド給与
2位:ジョブカン給与
3位:給与奉行
3位:弥生給与
給与システムは家計簿アプリから事業を開始したマネーフォワードが支持を得ています。
ジョブカン給与は勤怠との連携がしやすく、使いやすいのが特徴です。
同率3位の給与奉行と弥生給与は歴史のあるシステムなので、使い続けている企業は多そうです。
私は会社員時代にOBIC7とSuperStream-NXを使っていました。
今はジョブカン給与です。
社保手続きの方法と使用システムのアンケート結果
社保手続きの方法についてのアンケート結果は以下の通りです。
こちらは厚生年金の申請方法です。健康保険は電子に対応していない場合があるので、アンケートから除きました。
社会保険の手続きは電子化が義務化になったとはいえ、まだまだ紙で申請している企業が多いようです。
電子申請の仕方についてはe-Govなど公的なシステムで直接申請している企業と労務システムを使っている企業で分かれています。
続いて、使用しているシステムについてのアンケート結果は以下の通りです。
1位:ジョブカンHR
2位:オフィスステーション労務
3位:SmartHR
やはり、ジョブカンが人気ですね。
私の肌感覚ではオフィスステーションを使っている企業が多いような印象です。
価格を重視するのであれば、ジョブカンかオフィスステーションの2択だと思います。
個人的にはSmartHRがおすすめです。
UI・UX(操作画面)がすごく良いんですよね。
アンケートは随時募集しています。
書いてほしい記事があればアンケートに書いていただけると、優先して書かせていただきますよ。
アンケートはこちら
こんなシステムあったらいいな【アンケート結果】
私が調査したアンケートで「こんなシステムあったらいいな」という回答もいただきました。
今後、人事労務のシステムを開発する方の参考になれば幸いです。
次からは回答一覧です。
原文のまま載せています。
いちいち紙の書類を集めなくても、すべてオンラインで手続きできるシステム
弊社ではタイムカードを使用しての勤怠チェックをしておりますが、タイムカードとPCの記録が連動していただけばよいですね。
勤怠管理や社会保険手続きなどが1つのシステムで行えるもの。
ひとつのソフト(勤怠ソフトなど)ID発行で、すべてに連動して管理できるもの
今現在ではないのですが、数年前、従業員数人の少ない小さな会社に勤めていた時がありました。社長がパソコンを好まず、社長の方針ですべて手書きの事務作業でした。作業効率を考えると、誰でも簡単に決まったフォームに数字を入力したら出来上がるというような機能があるようなものだと、時間短縮が出来るのでは、と思いました。その前にパソコンを導入するべきだと思っています。
出勤簿と給与が連動して残業のカウントもしてくれる。
・通常の給与計算はシステムで計算されるが、過誤あった場合は手計算しているので対応してほしい。
・月途中から時給や所定時間が変わる場合も手計算して精算処理しているので対応してほしい。
・1時間単位で年休を取得できるのだが、日、半日時間単位と分かれているため管理が煩雑。残日数がわかりやすく表示してほしい
自動で労務関係の届け出の必要な人がチェックできる機能
従業員から人事労務部へ質問できるシステム
昇給によって給与額が上がり、社保の等級が変更になった場合は、その情報を表示して、保険組合や日本年金機構に提出する書類を自動作成してくれる機能があると便利だと思う。
休憩時間も管理できるシステム
操作が簡単で担当者が交代しても使えるような再現性が高いシステムを導入したいと思ったことがあります。
勤怠管理をクラウドではない形式でエクセルよりも簡単に管理できるフォームがあったらいいなと思います。以前探しましたが従業員が10名以下のため導入の最低人数を満たさず、他によいサービスを見つけられませんでした。
自社独特の勤怠に対応できるオーダーメイドの勤怠管理システムがほしい。
行政書類の電子化しかり、和暦・西暦の変換しかり、一番面倒くさい手続きを、スキャンしたらAIが諸々手続きしてくれる機能。最高です!
給与計算、勤怠管理、評価、サーベイ、契約者管理、タレントマネジメント、等が全て備わっているシステム。マスター登録の工数を減らすため。
有給休暇や代休など休日の管理や残業手当の自動計算、社内の給与システムで貰える変動する手当の管理システムが、給与計算ソフトと連動してほしいと思っていました。
人材派遣会社では派遣元で給与計算を行うシステムの他に派遣先によって別のシステムを併用せねばならず、両方入力が必要になるためシステム同士の連携がしやすくなればよいと感じます。
いつでも相談できるAI労務士
全てPCで一括管理ができ、不備も自動計算され見ただけでエラーがわかるもの
退職日を入力しておくと、退職日によって社会保険料を引く、引かない、住民税の一括徴収する、しない、介護保険徴収開始する、徴収終了するなどの注意を促す表示が各個人ごとに表示されるシステム。
一つのシステムで、勤怠管理、給与計算、人事管理はもちろんのこと、社会保険、雇用保険の手続き等、全ての処理が一つのシステムで行えるものがあったらいいなと思います。
今の会社は、二つのシステムを連動させて行っていて、連結が上手くいかなかったりと、面倒なことがあるからです。一つのシステムだったら、連結させたりすることなく、手間が省けてスムーズに行きそうな感じがするからです。
ジョブカンの出退勤時刻とは別に、エクセルで管理する勤務表にも出退勤時刻を手入力しなければいけないのが非常に手間だった。連動できるシステムがあればいいのに、といつも感じていました。
勝手に取り込んで、計算かけて振込まで自動化
打刻忘れをした時にアラートで知らせてくれる機能
強いていうのであれば、残業代などの計算がやはりややこしいため、自動計算が簡単にできる機能があればうれしいです。
全体的に遅れまくってるシステムを利用して三百人規模の計算管理をしています。システム見直し中ですが、freeeかマネーフォワードで考えています。欲しいシステムとしては、有給の自動付与(入社時に付与するタイプの会社における、月割付与)機能がどこにもないので、求めてます。
派遣会社に勤めていた時、勤怠時間が1分単位から6分など会社によってばらばらで、そのたびに手計算をしていたので1分単位で自動計算してくれてる機能があればよいなと思いました。
従業員データからどのような手続きが必要で、どこまで済んでいるのかが一画面にできるシステム
従業員が少ないので、今の所エクセルのみで間に合っています。
自家用車での移動に対して手当の支給をするために、事業所からの距離計算をしているが、地図と連動して簡単に距離計算ができるシステムがあればいいなといつも思っている。
社会保険の月額変更をもっと細かくチェックしてくれるシステム
タイムカードの打刻漏れがあった人には、こちらがいちいち確認しなくても本人と上司、それぞれに確認メール等がいくようになれば、何十人もいる従業員の「ただの打刻漏れなのか、遅刻早退どちらなのか」という勤怠チェック作業が減ると思います。
会計から労務管理から全てが一括で管理できるシステム
タイムカードと給与計算ソフトが連携していて、タイムカードから自動的に出勤日数や勤務時間が取り込まれる機能が欲しい。
タイムカードの記録をPCに自動入力するもの。システムとしては存在しているが会社で採用してくれないためあったら楽だなと思います。
有給管理システム、社員からの匿名アンケートボックス等
勤怠管理と併せて、個人別の営業成績までリンクづけるシステム。
勤怠管理から給与計算や社会保険料の計算などが1つのアプリで出来るとかなり助かる。
明確なアラーム通知などで、漏れがないよう教えてくれるシステムが有難いです。
参考になりましたか?
まとめ
システム化が進んでいるとはいえ、まだまだアナログが多い人事労務の仕事。
知識はあってもパソコンが苦手という人は非常に多いです。
今後、人事労務関係のシステムを開発しようと思っている方は「ユーザーにやさしいシステム」の構築を心がけましょう。
もしシステムを開発するうえで専門知識が必要な場合は、私がアドバイザーとして協力もできます。
お気軽にお問合せください。
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社会保険や給与計算をミスした時にどう対処していいのかが事細かに書かれています。
実務経験豊富な著者の実体験をもとに書かれているので、参考になります。
こちらも宮武さんの著書です。社会保険の初心者向けに優しく解説されており、やるべき手続きが網羅されています。
「社会保険の手続き自体が何をどうしていいのかわからない」という方にはおすすすめです。
※様式は最新のものでない場合があります。
労務の仕事はExcelとWordは必ず使います。「とりあえず労務で使うことだけ教えてほしい」という方にはおすすめです。
「時給×労働時間の計算」有給休暇取得日数の年度集計」「就業規則の作成時のWord設定」など実務で役立つExcel・Word操作が習得できます。
就業規則の実務本です。厚生労働省が公表しているモデル就業規則の問題点を指摘し、判例に基づいた就業規則の本質が解説されています。労使トラブルを防止する就業規則を作成したい方は、ぜひお手に取ってください。
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